選びやすいプレゼント

子供のころ、母の日・母親の誕生日にはよく花を贈った。父親のアドバイスでそれを選んでいたことが多かったのだと思う。自分でお金を持ち、プレゼントを選ぶようになると、形に残るハンカチや洋服など選ぶようになり、気がつくと、お祝いに花を贈る習慣がなくなっていた。

あるときの友人の集まりで、その中の一人が誕生日で、小さなプレゼントでも用意しようと思った。友人は中国人の留学生で自分より年上の女性。あまり日本語が得意ではないことから口数も少なく、いつも不安そうにしていた。

少しでも打ち解けられるようにとプレゼントで喜ばせたいと思ったが、好みもわからず、文化の違いで贈り物のタブーがあるかも知れないと不安になり、なかなか選ぶことができなかった。そこで、一番無難だろうと思い、小さな花束を用意することにした。花束を差し出すと彼女は、こちらが予想しなかったほどの大喜び。「花束なんてもらったことがない」と感激してくれました。

喜んでもらえたことに自分も感動して、以来花束を贈るということが楽しみになった。プレゼントに小さな花をつけたり、バラの鉢植えをプレゼントしたこともあった。贈り物自体が華やかになり、渡したときの感動が大きいことは実感できる。これからもいろいろな方法で花を贈りたいと思う。